ENGINEプログラム最終報告書2020-2025を公開
最終報告書策にあたり
ENGINEプログラムは、文部科学省の「大学による地方創生人材教育プログラム構築事業」として、地域基幹産業を再定義し創新することを目指し、2020年度から信州大学、富山大学、金沢大学の3大学が協働して構築・推進してきました。このプログラムでは、学生が専門・学年・地域などを越境し、地域の課題解決に実践的に取り組む場と、産学官連携の新たなネットワークを築くことを目指してきました。
本プログラムを通じて、学生たちは現場での課題解決を体験し、互いに影響を受けながら実践力や創造力を磨くことができました。地域企業から提供された実際の課題に取り組む中で、学んだ知識を応用し、多様な視点を持ちチームメンバーと協働する経験を積みました。一方、企業側においても、教える・学ぶ場の中で、学生から新たな視点やアイデアを得たり、伝えたりすることで自身の強みを知る機会となりました。また自社の課題を再認識し、事業の可能性を広げる機会となったと伺っています。
このような成果を得られたのは、学生、企業、そしてプログラムを支えた教員や関係者の皆様のおかげです。学生の熱意ある取り組み、企業の皆様による温かいサポートと現場でのご協力、そして大学教員による適切な指導とプログラム運営への尽力が、このプログラムを成功へと導いてくださいました。心より感謝申し上げます。
ENGINEプログラムは、地方創生を目指すモデルケースとして、他地域への展開が期待されています。本プログラムで培った産学官連携のノウハウや教育モデルは、地域特性を活かしつつ、多様な地域で応用されてほしいと願っています。このモデルが他地域でも採用され、多くの人材が地域課題の解決に挑戦し、新たな価値を創出する未来を楽しみにしています。
最後に、この報告書がENGINEプログラムの成果を共有するだけでなく、地方創生に取り組む全ての方々への参考資料となり、新たな取り組みのきっかけとなることを願っています。本プログラムに関わってくださった全ての皆様に、改めて感謝を申し上げますとともに、これからの更なる発展を祈念いたします。
ENGINEコンソーシアムメンバー 一同